「転職するけど、ブラック企業に入社したくない」
「内定先が、ブラック企業なんじゃないかと心配になる」
このように新しい職場に行く時、多くの人が就職先がブラック企業ではないかな?
と心配する人も多いと思います。
健全な経営をする企業も多い一方、労働者を大切にしないブラック企業
も日本には多く存在します。
今回はそんなブラック企業に入社しないために、求人や面接でブラック企業
かどうか見極める方法を紹介致します。
是非就職、転職活動をする際に役立てていただければと思います。
●この記事から分かること
- ブラック企業とは
- ブラック企業を求人から見抜く方法
- ブラック企業を面接から見抜く方法
- ブラック企業を企業研究から見抜く方法
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ブラック企業ってどんな企業?
ブラック企業に明確な基準は決まっていません。
明確な基準が決まっているわけではありませんが、基本的にブラック企業というのは、
劣悪な労働環境の企業を指すと思ってください。
劣悪な労働環境とは以下の様な環境です。
劣悪な労働環境とは?
- 労働者に対して度の超えた長時間残業をさせる
- 労働者に無理難題のノルマを課す
- パワハラやセクハラなどのハラスメント行為が横行している
- 残業代などの賃金を払わない
- 休日出勤の強制、休みを取らせない
一言で言えば労働者を大切にせず、違法行為を平気でやる企業と言ってもいいかもしれません。
一度ブラック企業に入社してしまうと大変
先程も話した通り、ブラック企業の労働環境は最悪です。
仕事を頑張っても報われない環境であるため、不当に搾取され続けます。
また長時間労働やハラスメント行為により、身体やメンタルを壊してしまう
人も少なくありません。
退職しようとすると、退職を拒否したり、退職を妨害してくるところもあります。
はっきり言ってブラック企業に入社して良いことなんてありません。
一度も入社する事なく、人生を過ごしていくことに越したことはありません。
ブラック企業の求人の特徴
ここからは求人からブラック企業を見極める方法をお伝え致します。
求人に嘘の情報を記載するのは違法なため、
ブラック企業はあらゆる表現を使って、求人を魅力的に見せようとしてきます。
そのため求人情報に書かれた罠にはまらない様に気をつけなければなりません。
ブラック企業の求人の主な特徴は以下の通りです。
ブラック企業の求人の特徴
- 会社のアピールポイントが抽象的
- 想定給料の範囲が広い
- 休日数が具体的に明記されていない
- 募集人数が異常に多い
- 社内イベントがやたら多い
- 給与に含まれるみなし残業の時間が多い
項目ごとに解説をしていきます。
1:会社のアピールポイントが抽象的
ブラック企業は業務において明確にアピールできるものがなかったりするため、
抽象的なワードを並べて中身のないアピールをします。
例えば「夢」「情熱」「チームワーク」「風通しが良い」「アットホーム」「やりがい」
などといった抽象的なワードが多く並ぶ事が多いです。
また、「なんのスキルがなくても大丈夫」「書類選考なし」などと書いてあるとこも
注意をしなくてはなりません。
裏を返せば「人手不足なんで、誰でもいいから早く人を補充したい」
「なんのスキルがなくてもできる仕事を任せる」ということなので、
労働条件がすごく劣悪な可能性が高いのです。
2:想定給料の範囲が広い
求人の給与の欄に、月給20万円〜80万円の様な表記があるのは注意が必要です。
特に未経験募集の求人にこのような記載がある場合は危ないです。
応募者から見たら、「月給80万円貰えるかもしれない」と思う人がいるかもしれません。
ただ、冷静に考えて未経験の応募者に対して、80万円も給料を払う会社なんてありません。
大体記載されている、最低額で給料はスタートします。
よく、「年収1000万円も目指せる!」といったフレーズもありますが、
あれも注意が必要です。目指すだけならどの会社でもできますからね。
実現できるかは別として(笑)
ただ一定数、こういう求人に騙されて入社してしまう人も多いのです。
高い給料を貰えると応募者に妄想させて、人を集めているだけなので注意をしましょう。
3:休日数が具体的に明記されていない
休日数が具体的に明記されていない求人は危ないです。
普通の求人であれば、(土日祝日、年末年始休暇、年間休日数125日)といった様に具体的な休日数が
記載されている事が多いです。
ただブラック企業の求人には、(シフト制で休みを決める、週休2日制)と書いてあるだけで、
休日数が具体的に記載されていない企業が多いのです。
ブラック企業は、自分たちにとって都合の悪いデータを出そうとはしません。
そのため休みを取らせない会社は、必要最低限の情報しか載せない場合があります。
4:募集人数が異常に多い
募集人数が異常に多い求人にも注意が必要です。
例えば、社員数が100人しかいないのに、募集人数も100人となっている求人などです。
こういう求人は辞める人が多すぎるため、「とにかく大量に採用して、人数を確保しておきたい」
という会社にありがちな求人です。
もちろん人がすぐ辞めてしまうということは、劣悪な労働環境である可能性が高いので、
この様な求人には応募しない方が良いでしょう。
5:社内イベントがやたら多い
社内イベントがやたら多く組まれている会社にも注意が必要です。
社内イベントとは具体的に言うと、「社員旅行」「お花見」「運動会」「BBQ」
などのことです。
こういうイベントは基本的に休日の日に組まれたりするので、休みが削られます。
社内イベントは基本的に上司の接待になりがちですし、役職者たちの自己満イベント
に過ぎないので、個人的にはオススメしません。
社内イベントが苦ではない人もいると思うので、そういう人は応募してもいいかもしれません。
6:給与に含まれるみなし残業の時間が多い
みなし残業の時間が多く設定されている求人も注意が必要です。
みなし残業とは、賃金や手当ての中に、あらかじめ一定時間分の残業代を含ませておく制度のことで、
一定の残業代を固定して支払う固定残業制度とも言われてます。
例えば、求人の給与の欄に「月20時間分の残業を含む」と書いてある場合、
20時間分の残業代があらかじめ給料に含まれているということです。
みなし残業の時間が20~30時間ほどで設定されている場合はあまり気になりませんが、
50時間以上含まれている場合は注意が必要です。
なぜなら、月の残業時間が50時間以上ある環境の確率が高いからです。
全ての企業にいえるわけではありませんが、みなし残業というのは、
大体その部署の平均残業時間を元に設定されている事が多いのです。
そのため、みなし残業の時間が多く給料に含まれる会社は、残業が多くある可能性
が高いため、オススメは致しません。
ブラック企業の面接の特徴
ここからはブラック企業の面接の特徴について解説をしていきます。
求人で判断するのが難しい場合は、実際に面接を受けてみて確かめる方法もあります。
内定が出たとしても、その会社に必ず行く必要はありません。
会社の雰囲気や、面接の雰囲気、面接官の態度などで分かることもありますから、
面接を受けてみて、ブラック企業かどうか判断するのも良い方法だと思います。
ブラック企業の面接の特徴は以下の通りです。
ブラック企業の面接の特徴
- 面接回数が1回
- 面接時間が短く、質問内容が薄い
- 面接でやたら褒めてくる
- 面接官が自社の良い部分について話せない
1:面接回数が1回
面接回数が1回しかないところには気をつけましょう。
特に会社規模がそれなりに大きいところで、面接が1回しかないところは注意が必要です。
普通の企業であれば、面接は2~4回ぐらいあります。
応募者が自分の企業に馴染める人材なのか、活躍できる人材なのかを慎重に判断するために、
複数回面接をやるところが多いのです。
基本的に面接が進んでいくにつれ、面接官の役職は偉くなっていきます。
最初は人事の人からの面接に始まり、2次面接では募集部署の課長or部長クラス、
最終面接には、採用権限のある執行役員や社長が出てくるのが一般的です。
しかし、ブラック企業はとにかく人を早く集めたいと考えているところが多いため、
採用に時間をかけません。健康の人なら誰でも良いと思っています。
そのため、簡単な面接1回で内定を出すブラック企業は多いのです。
2:面接時間が短く、質問内容も薄い
ブラック企業の面接時間は短く、内容も薄い事が多いです。
先程話した面接回数とも関係する部分ですが、ブラック企業は採用に時間をかけません。
そもそもブラック企業は応募者が少なく、人手不足のところが多いので、
採用基準がめちゃくちゃ低いんですよね。
とにかく多く採用して人を集めたいと考えているため、面接時間は短くして、
効率良く人を集めたいのでしょう。
質問内容も薄く、「自己PR」や「志望動機」などを軽く聞いて、面接が終わってしまう
なんてこともザラにあるので注意が必要です。
私自身はこれまで4社で働いてきましたが、良い企業は私のことを深く知るために、
深掘った質問も多かったですし、面接時間も1時間ほどありました。
対象的に、ブラック企業は30分ほどの簡単な面接で内定が出たので、
応募者の人柄なんて見ていなくて、本当に誰でもいいんだなと思った記憶があります。
3:面接でやたら褒めてくる
面接でやたら褒めてくる会社にも注意が必要です。
ブラック企業は、応募者に「この会社良さそうだな」と思わせるために、
面接ではすごく優しく接してくる事があります。
面接で自分が話したことに対して、やたら共感してくる場合は警戒をしましょう。
入社する前までは優しく、入社した瞬間に態度を豹変させるのがブラック企業です。
4:面接官が自社の良い部分について話せない
面接では必ず逆質問をする時間があります。
逆質問で「〇〇さんから見た、御社の魅力はどんな部分がありますか?」と
質問をしてみましょう。
この質問に対して、面接官が答えるのに時間がかかったり、内容の薄いありきたりな
返答が返ってきた時は注意が必要です。
「人間関係が良い」「みんな親切」のような、業務に関係ないような事を話してくる
ということは、面接官が自社の業務に魅力を感じていないということなのです。
もし自分の仕事に対してやりがいを感じているのであれば、自社の魅力について
迷いなく話す事ができるはずですからね。
企業研究の段階で口コミサイトを活用しよう
企業研究をするときは「open work」や「ライトハウス」などの口コミサイトを活用しましょう。
過去にいた会社の口コミを記載すれば、無料で利用することができます。
口コミの評価が著しく低かったり、口コミの内容がマイナスなことばかり書いてある会社には注意が
必要です。
口コミサイトというのは、退職した人がその企業の口コミを書いてある事が多いため、多少なりとも
マイナスな口コミが書いてあるものです。
口コミを全てを信じ込むのはよくありませんが、「残業が多い」「パワハラが横行している」などの口コミ
が多く見られた場合は、そのような労働環境の可能性があるという認識を持っておく必要があります。
まとめ
ここまでブラック企業を事前に見抜く方法について解説をしてきました。
是非この記事を参考にしていただいて、就職活動もしくは転職活動に役立てていただければ
と思います。
ブラック企業に入社して、良いことはありませんから、
自分を守るためにも、企業研究は真剣にやりましょう!
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