よくFラン大学のパンフレットやホームページなどに、
『就職率95%!』みたいな事を書いてあるが、
私はあの数字を鵜呑みにするのは危険だと思っている。
というかあの数字にはからくりがあり、そもそも「就職率」はそこまで重要ではないからだ。
今回はFラン大学にありがちな就職率のからくりと、
就職率が重要じゃない理由について解説していきます!
◆この記事を読んで欲しい人
- 大学にこれから進学する人
- 大学の就職率について知りたい人
- これから大学に入るお子さんがいる親御さん
就職率は大学によって数字の出し方が違う
就職率の出し方は大学によって変わります。
例えば1学年100人いたとして、80人が就職したとしたら就職率は「80%」になります。
一般的にはこのような計算で就職率を出していると考えている人も多いでしょう。
しかし大学は大学院に進学する生徒がいたり、留年する生徒がいたり、
公務員試験に落ちて、来年公務員目指す人もいたりと様々です。
Fラン大学の場合、「大学院への進学」「留年する生徒」「公務員受験に失敗した人」
「家の家事手伝いをする人」などは分母に含みません。
こういった人たちを除外すれば、就職率が高いように見せることができます。
就職率というのは大学側で都合の良いようにデータを出すことができるので、
あまり信用できるものではありません。
・就職率の分母は大学側で都合の良いようにデータを出している
・大学によって数字の出し方が変わるから、あまり参考にならない
Fラン大学は非正規やアルバイトも実績としてカウントしてしまう
![](https://kaltutilyann-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/非正規-1024x576.jpg)
Fラン大学の就職率は非正規やアルバイトも含まれているパターンもあります。
一般的に就職率は正社員として就職した人の割合というイメージを持たれている方も多いと思いますが、
Fラン大学では正社員ではない就職も多いため、非正規やアルバイトを数字に含めないと、
就職率の数値がかなり低くなる確率があります。
先程も言った通り就職率は大学で数字をいくらでも都合の良いものに変えられますから、
あまり信じ込まないようにした方がいいでしょう。
Fラン大生が非正規雇用に就職してしまう理由を詳しく知りたい方は、
以下の記事を読んでみてください。
なぜFラン大学は就職率をアピールするのか?
なぜFラン大学はこんなに就職率をアピールするのでしょうか?
一言で言うと他にアピールできるところがないからです。
基本的にFラン大学は知名度も低いので、とにかく人を集めるのに必死な訳です。
有名な大学と比べると、就職先は悲惨ですし、大学の設備でも勝てません。
そしたらもう就職率をアピールするしか道がないんです。
ちなみに有名かつ、偏差値がそれなりに高い大学は、
就職率をアピールしてるところはほとんどありません。
正社員で就職することなど当たり前で、就職先に重きを置いています。
Fラン大学はアピールすることがないから、就職率をPRするしかない
大事なのは就職率ではなく、就職先
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大切なのは就職率ではなく、就職先です。
例え正社員での就職率が高くても、就職先が全てブラック企業だったら、
なんの意味もありません。
今の日本では、仕事を選ばなければ正社員で就職する事は決して難しくありません。
大学の新卒は優遇されますし、若い人間は就職がしやすい環境にあります。
人手不足の業界も多いですし、人を選べない会社もたくさんあるので、
正社員で就職するだけなら、正直誰でもできます。
もちろん簡単に入れてしまう企業ほど、労働条件も良くない傾向にあるわけですがね。
大学のホームページには必ず就職先の実績が載っているので、
自分の行きたい業界、会社に就職している人がいるかどうか、事前にチェックしておくといいでしょう。
- 大切なのは就職先
- 正社員で就職するだけなら難しくない
- 自分の受ける大学の就職先実績はホームページで事前にチェックする事
![](https://kaltutilyann-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/働きたくない業界5つ-pdf.jpg)
![](https://kaltutilyann-blog.com/wp-content/uploads/2021/05/ブラック企業の求人あるある-pdf.jpg)
新卒採用は一部の業界を除きコロナの影響は限定的
コロナウィルスで就職活動に対するネガティブな報道がされていることがあるが、
一部の業界を除いてはそこまで影響を受けていません。
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上の表も見てもらうと分かるが2022卒の有効求人倍率は1.50倍で前年から0.03ポイント落ちただけである。
2021年度コロナの影響で観光業、航空業、飲食業界などがダメージを受けた影響で落ちたが、
それでもバブル崩壊が崩壊した1994、5年頃や、
リーマンショックの影響を受けた2010年頃に比べたら、低い水準にはなっていません。
従業員1000人以上の大企業に至っては、採用枠を増やしている企業も多く、
コロナウィルスの影響は極めて限定的と言えるだろう。
「コロナだから、就職先のレベルを下げよう」みたいな事を考える必要はあまりないということだ。
ただ航空業界や、観光業界などは採用枠を大幅に減らしているところもあり、
それらの業界を受ける事を検討しているのであれば、別の業界も検討する必要があると思われます。
努力次第でFラン大学生でも良い企業に就職できる
Fラン大学に通っていても、あなた自身が就活の準備をしていれば悲惨な結果にはならないはずです。
なぜならFラン大学の就職先がひどいのは、真面目に就活をやらない人が多いからです。
大学のせいにしている人もいますが、ほとんどはその人自身に問題があります。
大学1年生から充実した学生生活を送って、実績を積み上げていけば、
Fラン大学でも、良いところに就職はできますよ。
就職に向けての大学生活の過ごし方と、Fラン大学の就職先が酷い理由について詳しく知りたい方は、
以下の記事を読んでみてください。
![](https://kaltutilyann-blog.com/wp-content/uploads/2021/06/就職活動に向けて、大学生活でやっておくべき準備について語るよ-pdf.jpg)
![](https://kaltutilyann-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/Fラン大学だから-人生詰んだは-pdf.jpg)
まとめ:就職率などは気にせず、自分のやれる事をやること。
就職率などは大学がどのように出したか分からない部分ですし、あまり気にする必要はありません。
もし気になるのであれば、オープンキャンパスなどに行って、
直接職員に就職のことについて聞いてみるといいでしょう。
しかし何度も言っていますが、大切なのは就職先です。
あなたにとっての理想のキャリアはどんなものなのかを考えましょう。
高校生は理想のキャリアに進むためには、どこの大学に行くべきなのかを真剣に考え、調べるべきです。
大学生は就活に向けて準備するしかありません。
余計な事は考えず、自分の為に頑張ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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